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業界再編M&Aとは?そのタイミングから双方の思惑・事例まで解説!

業界再編M&Aとは?そのタイミングから双方の思惑・事例まで解説!

M&Aは、業界再編の手法として用いられています。業界再編は、業種を問わず一定以上の成長を遂げたときに起こるもののため、身近な出来事と言えます。この記事では、業界再編M&Aとは何か、起きるタイミングや買い手・売り手の思惑、主な事例について詳しくご紹介します。

業界再編M&Aとは、主に大企業が中小企業を買収し、業界の構造に変化をもたらすことです。中小企業同士のM&Aにより規模が大きくなった企業を大企業が子会社にするなど、さまざまなケースがあります。

 

業界トップの企業だけが多くの利益を得ている状態では、市場が縮小する恐れがあります。しかし、業界再編によって多くの企業を統合することで、業界全体が潤った状態へと導けるのです。また、業界再編M&Aによって業界トップの巨大企業が複数生まれることで、海外資本の企業に対抗できるようになります。

 

■業界再編M&Aが起きるタイミング

業界再編M&Aが起きるタイミングは、ある程度決まっています。M&Aを行うタイミング、理由について詳しくみていきましょう。

好景気

景気は常に変動しており、好景気が長く続くとは限りません。そのため、好景気のときには、「今のうちに規模を拡大したい」と考える企業が多く出てくるため、M&Aが活発に行われます。好景気のうちに経営基盤を固めることで、不景気の時代に生き残れる可能性が高まります。

規制改革

あらゆるビジネスには、国の規制が絡みます。新しい規制によって事業の根底が覆され、大きな方針転換を余儀なくされるケースは少なくありません。そのため、規制改革が行われた際には、業界構造を変えて生き残ることを目指す企業が増えるため、M&Aの件数も増加します。

技術革新

新技術が開発された場合、企業同士の競争が激化します。新技術が収益に多大な影響を及ぼす場合には、開発した企業の一人勝ちになる可能性があります。そのため、「新技術を開発した企業の傘下に入る」、「他の企業同士が力を合わせて立ち向かう」などの理由でM&Aが行われます。

異業種からの新規参入

関連業種が業界に新規参入すると、力の均衡が変化して、多くの利益を得る企業と利益が少ない企業に二極化される恐れがあります。そのため、業界再編に対する意識が高まり、M&Aが活発化します。

業界のリーダーが決定した

群を抜いて規模が大きく、収益性や安定性にも優れている企業は、業界内を牽引するリーダーになる場合があります。リーダーのビジョンに賛同する企業が多く現れることで、M&Aに対しても積極的になり業界再編へと繋がります。

中堅企業・大手企業の統合

大手企業と中堅企業が統合すると、対抗するために他の企業間でもM&Aが加速する可能性があります。このようにM&Aは、不採算事業の売却によるキャッシュフローの改善、後継者不足の解消といった自社の事情だけではなく、業界の事情を理由に行われる場合もあるのです。

成長期に移行した

業界が誕生する時期を「導入期」といい、さまざまな企業が参入します。そして、売上トップ10社のシェア率が10%以上になった場合には、「成長期」へと移行します。成長期では、業界内での競争が激しくなるため、生き残りをかけてさまざまな施策が行われます。

 

例えば、中堅企業がホールディングスを設立したり、中小企業や中堅企業の間でM&Aが活発化したりします。さらに、大企業が中小企業を買収するなど、業界再編が大きく進むことになります。

 

■業界再編M&Aにおける買い手・売り手の思惑

業界再編M&Aは、買い手と売り手のどちらにもメリットがある手法です。買い手と売り手の思惑について、詳しくみていきましょう。

買い手の思惑

中小企業を買収する大手企業や中堅企業の思惑は、事業規模の拡大やシェア率の向上などです。事業規模を拡大して経営基盤を固めることで、収益性や安定性が高まります。同時に、買収先企業のシェアをそのまま得られるため、自然にシェア率も向上します。シェア率が上がれば業界内での知名度も上がり、さらに顧客が増えるという良い循環が生まれるのです。

売り手の思惑

M&Aと言えば、他社に会社を乗っ取られるようなイメージを持つ方もいますが、決してネガティブな側面だけではありません。株主から見れば、大手企業の傘下に入ることで経営基盤が安定することは喜ばしいことであり、買収される側から見れば、従業員の雇用を守れます。

 

また、新技術を開発した企業と業務提携すれば、新技術を用いた製品を開発できるようになり、収益性や安定性の向上が期待できます。ただし、買い手にとって買収や業務提携するメリットがなければ、M&Aは成立しません。自社が取り扱う商品やサービス、技術やノウハウ、人材などを求める買い手を見つける必要があります。

 

■業界再編M&Aの事例

業界再編M&Aは、すでに多くの業界で行われています。車業界、GAFA、ドラッグストアの業界再編M&Aの事例をご紹介します。

車業界における業界再編M&A

車メーカーと言えば、トヨタ、マツダ、スズキ、ダイハツ、三菱、日産などがありますが、このうちトヨタ自動車はダイハツ工業を完全子会社化しています。さらに、複数の企業と資本提携および業務提携をしているなど、車業界はすでに再編が大きく進んでいるのです。

 

また、日産自動車と三菱自動車も資本提携の関係にあり、唯一どの企業とも手を組んでいないのは本田技研工業のみです。そのほかにも自動車企業は存在しますが、主にこれらの企業が車業界を牽引しています。

GAFAによる業界再編M&A

GAFAとは、「Goole(G)」、「Apple(A)」、「Facebook(F)」、「Amazon(A)」の頭文字から取った造語です。GAFAはIT業界を牽引する存在として、非常に多くのM&Aを行っています。

 

例えばGoogleは、物理シミュレーション技術を応用したスマートフォン・タブレット向けのアプリケーションを提供する「PHYZIOS」を買収しています。同社は、「iEXPO 2010」において最優秀賞を受賞しているため、Googleの目に留まったのでしょう。

 

そのほか、Appleは顔認証技術や音声アシスタント機能に欠かせない技術を持つリアルフェースやノバウリス・テクノロジーズなどを買収しています。このように、GAFAは世界中の企業を買収しながら、ユーザー満足度が高い製品やサービスを生み出しているのです。

ドラッグストアの業界再編M&A

マツモトキヨシホールディングスは、ココカラファインと経営統合し、ドラッグストア業界で最も高い売上を誇る企業へと成長しました。相互供給やナショナルブランド商品のMD統一、商品の共同開発などを進めています。両社はドラッグストア業界において圧倒的なシェアを誇るため、M&Aによって業界の構造が大きく変化しました。

 

■まとめ

業界再編M&Aは、全ての業界で行われる可能性があります。成長期への移行、リーダーの決定など、さまざまなタイミング・理由でM&Aが行われます。大企業が中小企業を買収、中小企業同士のM&A、業務提携や資本提携など、さまざまな形でM&Aが行われるため、業界の状況を常に把握しておくことが重要です。

 

また、自社にM&Aが必要と思われる場合には、M&Aアドバイザーに相談してみましょう。

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