学習塾の業界動向
学習塾業界の市場規模
学習塾業界の現状・課題
上位10社で20%程度を占める
ここ数年で大手企業のM&Aによる勢力拡大が続いている。フランチャイズ方式で学習塾を展開する動きもみられる。
学習塾は、開業するための許認可等の規制は特段なく、参入障壁が低いことから、自宅で教室を開くなど、小規模な塾が多数存在している。事業所数では依然として小規模学習塾の占める割合が多い。
【業界企業】
出所:各社の有価証券報告書等
【学習塾・予備校市場規模推移 】
出所:矢野経済研究所『教育産業白書』
少子化により市場のパイは縮小傾向
デジタル教育の普及により、拡大するeラーニング市場
顧客ニーズの細分化と業態の多様化
従来の集団指導型だけでなく、個々のレベルや年齢に合わせた個別指導や、通信教育など細かいニーズに対応すべく、多様化している。最近の傾向としては個別指導学習塾に人気が集まっている。
少子化のあおり等で再編が進む。市場全体としては、縮小傾向ではあるが、一方で親が子供にかける教育費用はやや上昇傾向にあるため、いかにニーズをくみ取り、差別化を図っていくかが重要。
【主な教育FC企業の種類】
出所:経営教育研究所 教育フランチャイズ・レポート
【学習塾受講生数の推移】
出所:経済産業省「商業動態」等
学習塾業界におけるM&A活用のメリット
- 生徒に迷惑をかけずにハッピーリタイヤができる
- 従業員の雇用を守ることができる
- 安定的・効率的な事業経営ができる
- ブランド力のある大手との融合で集客力が高まる
譲渡側のM&Aのメリット
- 新規顧客、優秀な人材などを確保できる
- スケールメリットを享受できる
- 地域シェアをの拡大が見込める
- 地域特有の受験対策などのノウハウが取得できる
譲受側のM&Aのメリット
学習塾業界のM&Aのポイント
- 立地条件、アクセスが問題ないか、今後の人口動態や年齢構成を踏まえてどうか
- 人員体制と学習指導のレベルと本部・支部、各教室間、本部各部間の関係性
- 教育理念に大きな乖離がないか
- 周辺地域における強力な競合の有無
- 有名校への合格実績
学習塾業界のM&Aニュース
2020.5.27 | 明光ネットワークジャパン、学習塾採択教材や模擬試験の販売を手がける子会社のユーデックを教育LABOに譲渡 |
2020.5.15 | 城南進学研究社は、英語学童保育のTresterの全株式を取得し、子会社化 |
2019.12.23 | ヤマノHD、個別指導学習塾を展開のマンツーマンアカデミーを子会社化 |
2019.9.26 | 城南進学研究社、認可外保育園運営のCheer plusを子会社化 |
2019.7.15 | 京進が給食事業展開のリッチの全株式を取得し、連結子会社化 |