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M&A仲介の専門家一覧! それぞれの特徴と違いについて解説!

M&A仲介の専門家一覧!  それぞれの特徴と違いについて解説!

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M&A仲介を依頼したいものの、さまざまなタイプの業者がいるため依頼先を迷っている方は多いのではないでしょうか。自分に合った業者を選ぶことで、マッチ度が高い企業と巡り合える可能性が高まります。ここでは、M&A仲介業者の種類とそれぞれの特徴や違いについて詳しく解説します。
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■M&A専門の仲介業者

M&A専門の仲介会社は、M&Aを検討している方が最初に思い浮かぶ専門家ではないでしょうか。どのようなメリットとデメリットがあるのか詳しくみていきましょう。

依頼・相談するメリット

M&A仲介の専門家は、中立な立場で双方にとって良い取引となるようサポートすることが特徴です。

 

買い手と売り手をつなげる豊富なコネクションを持っています。それだけ自社とのマッチ度が高い会社を見つけやすくなります。マッチ度が低いと、M&A後の業績や従業員の待遇などに問題が生じる恐れがあるため、もっとも重視すべきポイントと言えるでしょう。

 

数多くの仲介業務をこなしてきた業者であれば、豊富な経験に基づいた高いトラブル対応力を持っています。M&Aの契約前のトラブルは、計画が白紙になるケースもあるため、トラブル対応力は重視すべきポイントです。

 

また、契約書の内容に問題がないかチェックできます。法的な部分は弁護士によるリーガルチェックが必要ですが、それ以外の部分はM&A仲介会社に任せることが可能です。

依頼・相談するデメリット

M&A専門の仲介業者は、中立の立場に立ってサポートするため、どちらか一方に利益が偏りにくくなります。より多くの利益につながりにくいことは、デメリットと言えるでしょう。また、中立な立場だからこそ経営者の思いに耳を傾けず、質の低いサポートをする業者もいます。

 

これは、担当者によって異なるため、評判のいい仲介業者を選ぶことが大切です。また、M&A専門の仲介業者は比較的費用が高くなりやすいため、結果的に得られる譲渡益が少なくなる可能性があります。

 

■M&A専門のアドバイザー

M&A専門のアドバイザーは、買い手と売り手のどちらか一方について、より多くの利益を得られるようサポートする専門家です。買い手と売り手がそれぞれM&A専門アドバイザーと契約します。M&A専門アドバイザーに依頼するメリットとデメリットは次のとおりです。

依頼・相談するメリット

M&A専門アドバイザーは、完全に自社の味方のため、有利な条件で成約できるよう交渉をサポートしてくれます。結果的により多くの利益を得られれば、隠居生活や投資、他の事業への資金投入などさまざまなシーンで選択肢が広がります。

 

また、従業員の待遇改善など売り手側にメリットがある契約内容で交渉を進めても、問題なく契約できる可能性が高まるでしょう。相手側にもM&A専門アドバイザーがつくため、必ずしも自社に有利な条件で契約できるとは限りませんが、優秀な人物に依頼すれば、それだけ利益が大きい取引になります。

依頼・相談するデメリット

相手方に優秀なM&A専門アドバイザーがつくと、場合によっては交渉が不利になります。そのため、できるだけ優秀なM&A専門アドバイザーに依頼することが大切です。また、費用は譲渡価額に応じた金額になることが多く、場合によっては非常に高額な支払いが必要となります。

 

ただ、優秀なM&A専門アドバイザーに依頼して有利な条件で契約できれば、最終的に手元に残る金額も増えるため、大きなデメリットとは言えません。

 

■M&A仲介が可能な税理士

M&A仲介は、税理士に依頼できることをご存知でしょうか。税理士は、M&A専門アドバイザーと同じく、買い手や売り手の選出やスケジュール調整、交渉のサポートなどが可能です。税理士に依頼するメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。

依頼・相談するメリット

税理士は、M&A専門アドバイザーと同じく、買い手や売り手の選定やスケジュール調整、交渉サポートなどが可能です。税理士であれば、節税対策を踏まえたM&Aを実行できます。譲渡後の税金対策や、買収リスクを減らすためのデューデリジェンスを行うなど、税金や財務に関する業務に特化していることが特徴です。

 

高度な税務や財務の知識を持つ税理士に依頼できれば、税務関連のペナルティのリスクを抑えられます。デューデリジェンスの質も高く、隠れたリスクを事前に把握して対策を講じることが可能です。

 

デューデリジェンスが不十分だと、M&Aの成立後に財務や税務のリスクが発覚し、大きな損失を被る恐れがあります。リスクを抑えるためにも、デューデリジェンスには力を入れることが大切です。

依頼・相談するデメリット

税理士に依頼するデメリットは、M&A仲介の経験が少ない場合があることです。M&A仲介をメインの業務にしている税理士は、それほど多くありません。そのため、どうしてもM&A専門アドバイザーなどと比べて経験が少なくなるのです。

 

また、質の低い税理士に依頼してしまうと、交渉が難航する可能性があります。どれだけ税務や財務に関するレベルが高くても、理想的な条件でM&Aを成立できなければメリットを感じられないでしょう。

 

税理士に依頼する場合は、M&A仲介に力を入れている経験豊富な税理士を選ぶことが大切です。

 

■M&A仲介が可能な公認会計士

公認会計士は、財務状況の監査が主な業務の専門職で、税理士登録することで税理業務も代行できることが特徴です。その専門性を活かしてM&A仲介を行う公認会計士は少なくありません。公認会計士にM&A仲介を依頼するメリットについて詳しくみていきましょう。

依頼・相談するメリット

財務に関する知識が豊富な公認会計士であれば、経営に着目したM&A戦略を構築できます。どれだけの利益を得る必要があるのかを踏まえ、買い手と売り手の双方が納得できる譲渡価額を算定します。また、財務に特化していることで、高いレベルでのデューデリジェンスが期待できるでしょう。

 

さらに、公認会計士は税理士や弁護士などとのコネクションを豊富に持つケースが多いため、有事の際にはスペシャリストと連携して問題解決を図ることが可能です。

依頼・相談するデメリット

公認会計士は財務や税務におけるメリットが大きい専門家ですが、M&Aの経験が少なかったり売り手と買い手のコネクションに心許ない部分があったりする場合は、他の専門家との連携が必要です。

 

複数の専門家に依頼することで、結果的にコストが高くなる可能性があります。そのため、M&A仲介の経験が豊富で充実したコネクションを持つ公認会計士に依頼したいところでしょう。しかし、経験豊富な公認会計士を探すのは簡単なことではありません。

 

公認会計士をM&A関連業務のチームに加えたいのであれば、デューデリジェンスや経営のアドバイスに絞ることをおすすめします。

 

■まとめ

自社に有利な条件でM&Aを成立させるには、質が高い専門家のサポートを受けることは必須でしょう。相手がM&A専門アドバイザーをつけた場合は、こちらも同レベルの専門家に依頼することが大切です。また、M&Aに特化した税理士や公認会計士に依頼するのもいいでしょう。

 

加藤良大(ライター)
M&Aに関する実績は200本以上。M&Aの基本情報から仲介会社・アドバイザーの選び方まで、様々な記事を執筆。難しい言葉を使わず、現場の実情まで踏まえた正確かつわかりやすい記事が好評。
人事・労務や法律、不動産、医療など専門的な分野を幅広く執筆している。累計実績14,000本以上、ライター歴7年。
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