M&Aの仲介会社とは? その概要とメリットを解説します!

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■M&A仲介会社とは
M&Aの仲介会社は、M&Aを希望する買い手と売り手を客観的な立場で結びつける会社です。M&A仲介会社の仕組み、メリットについて詳しくみていきましょう。
仕組み
M&A仲介会社は客観的、中立的に買い手・売り手の間に入り、双方の希望を汲み取りながらM&Aを成立させます。
自分でM&Aの相手を探すのは至難の業です。M&A仲介会社に間に入ってもらえば、複数の買い手・売り手候補に出会え、それだけ選択の範囲が広くなります。また、仲介会社にも得意とする業種がありますので、自社が求めている業種を強みとする仲介会社を選ぶことをお勧めします。
料金の種類
仲介会社に支払う一般的な費用は、以下のようなものがあります。
- 着手金:無料~数百万円
名前の通り、着手時に支払う料金です。結果的にM&Aが成約にならなかった場合も、ほとんどの場合は返金されません。 - 月額料金:無料~数百万円
- 中間金:成功報酬の10%~30%
M&Aがある程度の段階まで進んだ場合支払う料金です。ある程度の段階とは、一般的には基本合意書の締結になります。料金を支払うタイミングは会社によって異なります。中間金がない仲介会社もありますが、これも着手金同様、成約しなかった場合でも返金はされません。 - 成功報酬:2,000万~5,000万円ほど
中小企業のM&Aでは最低報酬500万からが相場で、一般的に2,000万~5,000万円ほどが一つの目安となります。
■M&A仲介会社を利用するメリット
最近ではM&A仲介会社に依頼するのが主流となっています。ここでは、その仲介会社に依頼するメリットを解説します。
候補が見つかりやすい
M&A仲介会社は、独自のネットワークを持っています。その幅広いネットワークから最適な相手先を探すことができ、選択肢が増えます。
スムーズに行うことができる
M&A仲介会社はM&Aのプロセス一連をまとめてサポートしてくれますので、M&Aがスムーズに運びます。
また、双方の希望を把握し、中立の立場で客観的にアドバイスをしてもらえるので、友好的なM&Aが期待できます。
価格の交渉をしてもらえる
希望する価格は売り手・買い手双方にとって重要な問題です。仲介会社が間に入ることによって、値段交渉で双方にしこりなどが残らないよう、最適な価格で譲渡・譲受することができます。
■M&A仲介会社を利用するときの注意点
会社の信頼性・相性を確認する
まずは信頼できる会社に依頼することが大事です。当然のことですが、専門知識があり、法務や税務にも明るい仲介会社を選びましょう。
また、相性がいいか、信頼関係が築ける会社かということも重要になってきます。どれだけ優れた仲介会社であっても、相性が良くなければ意思疎通がうまくいかず、M&Aの成功に結び付かない結果になってしまうかもしれません。大手で信頼できる仲介会社が自社と相性のいい会社だとは限らないのです。よく見極めることが大切でしょう。
会社に支払う費用の有無や金額を事前に確認する
料金体系は会社ごとに異なります。着手金や中間金があるのかどうか、月額報酬は発生するかなど、事前に問い合わせて確認しておいた方がいいでしょう。
最近では、成功報酬を引き上げようとしたり、ネガティブな情報を隠蔽する悪徳業者や、M&A仲介会社を語る詐欺もあります。そういう面でも、事前の確認は必須でしょう。
税金や法律のプロがいるか
M&Aではさまざまな税金が発生します。事前の税金対策が必要になってきます。また、会社法などの知識も求められてきます。これらに対応できる税理士や弁護士とのネットワークがあるかどうかも重要になってきます。
■まとめ
M&A仲介会社は売り手・買い手企業双方の希望を汲み取ったサポートが可能です。自社と相性のいい信頼できる仲介会社を選ぶことが大切です。M&Aは半年から1年、それ以上かかってしまうこともありますので、依頼する会社は慎重に選びましょう。
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